今週の為替相場考察(11.06)

毎週末一週間を振り返り、為替相場を考察しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

僕自身の今後のトレード戦略を立てる基となり、記録をつけるブログですが、読んでくださる方のトレードの手助けになるよう書いていきます。

 

PICK UP WEEK(2021.11.1 ~ 2021.11.05)

 

 

目次

 

 

 

ドル/円

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11/1からの週は日本の衆議院総選挙によって自民党過半数議席を獲得したことで、政策の継続期待が高まり、日経平均株価の上昇に伴ってリスク選好でスタートしました。

世界的な株高からドル売り、また11/4未明のFOMCを控えたポジション調整によって、週当初は下落しました。

その後注目されたFOMCが大方の予想の範囲で量的緩和を月額150億ドルずつの縮小で、来年半ばまでのタイムラインを設定することを公表すると、米国株の上昇が継続しました。

一方で米国10年債利回りも上昇し、ドル高も進行していきました。

これは週末に雇用統計を控えた動きで、量的緩和が順調に予定されることで雇用の回復を予想したドル買いが行われたからだと考えられます。

 

 

 

 

ユーロ/ドル

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ユーロ/ドルは世界的な株高やFOMCを控えたドル売りによって週当初は下落しました。

ユーロ圏ではフランスと英国で漁業権について協議で対立しています。リスク警戒からユーロ買いも見られています。

しかし、ラガルドECB総裁からは「来年に利上げの条件が整う可能性は極めて低い」との発言からユーロ高に牽制がかけられたことや、FOMCを想定内で通過したこと、雇用統計で指標が予想を上回ったことで反転ドル買いが優位となり、1.151まで下落しています。

 

 

 

ユーロ/円

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ユーロ円は週前半FOMCを控えたポジション調整や様子見により揉み合いを呈しています。11/4未明のFOMCでは来年半ばまでのタイムラインで量的緩和の見解がでたことで、一時ユーロ売りにより132.50円まで上昇しましたが、利上げについては目立った材料がなく、すぐに停滞しています。

今度は中国の不動産開発会社の佳兆業では、自社が保証した理財商品の支払い実施できずと報じられました。さらに原油高となるなかでバイデン大統領がOPECプラスに増産要請するも、従わないだろうとの見解もでてきました。こういった不安材料の中で円買いが進行しました。

さらには英中銀金融政策委員会で利上げが見送られたことでユーロもつられて売られやすい局面になっていました。

最終的に131円まで下落しています。

 

 

まとめ

今週はFOMCやMPCでの利上げ予定に注目が集まりました。

現在米国では、インフレが堅調な中、FRBの慎重姿勢にしびれを切らしたかのように株高推移が続いています。これに量的緩和や雇用回復によりドル買いも行われる、株高・通貨高の状態です。

これに対してユーロ圏ではECBラガルド総裁による金融緩和長期化路線が鮮明であり、日本では明確なインフレが見られないまま衆議院総選挙で自民党が政権を持つことが決定し、これからの政策に期待がかかる段階です。

 

日本では世界的なインフレによって輸入品の高騰が感じられます。米国での利上げも来年行われる可能性が高く、利上げ時期のアナウンスは警戒しなければなりません。