今週の為替相場考察(06.13)

毎週末一週間を振り返り、為替相場を考察しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

僕自身の今後のトレード戦略を立てる基となり、記録をつけるブログですが、読んでくださる方のトレードの手助けになるよう書いていきます。

 

PICK UP WEEK(2021.6.7 ~ 2021.6.11)

 

 

目次

 

 

 

 

ドル/円

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今週の値動きは少ないものとなっています。

6/10発表の米5月CPIとECB理事会に焦点が集まっていました。

週当初は6/4米雇用統計が予想よりも低い数値を示したことが影響して、ドル売りを誘いました。109.30円付近で値動きが落ち着くと、方向感を探るように揉みあい相場が始まりました。

雇用統計を受けてFRBの出口戦略への警戒感は弱まっているものの、不透明な方向感と言わざるを得ません。今週6/10発表の米CPIの結果を待つ見方が大半のようでした。

そのまま6/10までは揉みあいが続く相場となりました。

6/10米CPIが発表。前年比+5.0%など強い結果となり、一時ドル買いになりましたが、同時間帯にECB理事会が開催され、超緩和的な姿勢を維持することを強調したことで、市場のバランスを取った格好で振幅からは抜け出せませんでした。

しかし週末になるとドル買いが進みます。米国の出口戦略に進展はないものの、ユーロ圏の緩和姿勢や日銀の期待薄も影響して、ドルに通貨が集中する結果となっています。

 

 

 

 

ユーロ/ドル

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ユーロ/ドルも動きの少ない相場状況になっています。

週当初は米5月雇用統計の結果を受けてドル売りが見られました。

しかし6/10の米CPIとECB理事会の発表を控えて、値動きが限定的になっています。

6/10になると米CPIが前年比+5.0%の好結果も、ECB理事会ではユーロ圏の緩和姿勢が継続することを発表されたことで、揉みあいの振幅からは抜け出せませんでした。

市場全体では現時点でテーパリングは尚早との見方が強く、インフレが進行する米国でも次の判断基準は来週のFOMCになると投資家は考えているようです。

しかし週末には、緩和姿勢を強調するユーロが買えないことから、早くも出口戦略を期待したドル買いが進行して、ユーロ/ドルの下落となりました。

 

 

 

ユーロ/円

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ユーロ/円も動きの少ない結果となっています。

週前半はドル売りで反応した対円買いがあり、133.00円まで下落しました。

しかしその後は揉みあい相場です。やはり6/10までは値動きは限定的でした。

6/10でも前述のとおりCPI上昇するも出口戦略に慎重な米国市場の様子見とECB緩和姿勢継続で為替レートは動きの少ないものとなりました。

週末にはECB緩和姿勢から、ユーロ売りが進行してユーロ/円の下落となっています。

 

 

 

まとめ

今週は1週間を通じて様子見の動きとなりました。

ポイントは6/10の米CPIでしたが、結果良好も先週の雇用統計の影響が強く、雇用の最大化が明確でないことからもドルレートは動きませんでした。

そして同様に出口戦略をうかがうユーロですが、ECBの緩和姿勢が強調され、どちらかと言えばユーロ売りの状況に感じられます。

今後のメインニュースは6/17のFOMCです。米国の出口戦略が期待され、週末にはドル買いが進みました。

ここで明言が出れば、ドル買いのトレンドに乗る可能性が高いです。

それまでは揉みあい相場が続くのではないかと思われます。