今週の為替市場(03.21)

毎週土日に一週間を振り返り、為替市場を考察しています。

 

このブログは僕がFXトレードを行うために収集した知識です。

 

いつ、どのような出来事で市場が変化していったのか、記録をつけて振り返っています。

 

FXは世界規模のマクロ経済を把握することが必要です。

逆に言えば、FXを勉強することで世界の経済状況や株式市場も把握できるようになります。

 

株式投資、FXなど代表的な金融商品取引の参考になればと思います。

 

 

PICK UP WEEK(2022.3.14 ~ 2022.3.18)

 

 

目次

 

 

ドル

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今週のドルは16日開催のFOMCに照準を合わせた値動きになりました。

ウクライナ情勢をにらみながらも全般にリスク警戒感が緩み、0.25%利上げ開始や資産縮小がフォーカスされました。

16日までは、ウクライナ情勢によるリスク回避のドル買いや利上げ期待の織り込んだドル高、また、様子見の取引控えによって目立った値動きはありませんでした。

FOMC開催後は予想通りの見通し上方修正や全体的なタカ派意見であったことが分かり、織り込んだドル買いが一服し、株式購入やユーロ買いへ移行する決済売りへ転換しました。

週末には反発のドル買いが見られ、今週は調整売りの目立つ1週間でした。

↑上向き①ロシアのウクライナ軍事進攻による有事のリスク回避

↓下向きFRBによる利上げ政策を織り込んだ動き

↑上向きFRBによる利上げ政策期待

 

 

 

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先週に引き続き売りの相場が続いています。

まずはロシア・ウクライナを巡る停戦期待が増えてきています。米国、日本株式市場に買いが増えており、リスクが薄まってきている空気感がありました。また、16日にFOMCが開催されることで、再度米国市場へ市場がフォーカスし、ドル優位に対して円が売られる格好となりました。

そしてFOMCを通過すると、想定通りのタカ派決議から円が売られています。

また、17日に日銀金融政策決定会合が行われ、緩和姿勢維持や円安容認の見解が伝わり、さらなる円売りをもたらしました。週末にかけて売りが継続しています。

↓下向き①米国市場早期利上げによるドル買い・円売り

↓下向き②日銀による低金利政策継続

 

 

 

 

 

ユーロ

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今週はロシア・ウクライナを巡る停戦期待が増えてきたことがポイントです。

エネルギー不足による欧州経済の不安感が一服し、株式市場で買いが増えてきました。

また、今週は米国でFOMCが開催されることで、利上げ出尽くし感が増え、ドル売りに対するユーロ買いが集まったものと思われます。

さらには、オランダ中銀クノット総裁による「年内2回の利上げも排除しない」とのタカ派的な発言、イタリア中銀ビスコ総裁による「金融政策を緩やかに正常化することは最も適切」とのタカ派的な発言が支援材料となり、週末にかけて上昇しました。

↓下向き①ロシアとの関係悪化

↓下向き②エネルギー価格高騰に伴う欧州経済不安

↑上向き③欧州経済不安の一服