今週の為替市場(03.27)
毎週土日に一週間を振り返り、為替市場を考察しています。
このブログは僕がFXトレードを行うために収集した知識です。
いつ、どのような出来事で市場が変化していったのか、記録をつけて振り返っています。
FXは世界規模のマクロ経済を把握することが必要です。
逆に言えば、FXを勉強することで世界の経済状況や株式市場も把握できるようになります。
株式投資、FXなど代表的な金融商品取引の参考になればと思います。
PICK UP WEEK(2022.3.21 ~ 2022.3.25)
目次
ドル
今週のドルはFRBの利上げ開始を期待したドル買いに材料出尽くし感が感じられる中、米当局者の相次ぐタカ派発言によって値動きが高止まりする形になりました。
まずは21日にパウエルFRB議長の全米企業エコノミスト協会(NABE)での講演が伝わり、先週のタカ派なFOMCを追認する内容であったことでドル買いが進みました。
また、米国10年債利回りの上昇も継続し、ドル買いトレンドも継続しています。
しかしながら、目立った材料も出尽くしており、高値の更新には至っていません。
ウクライナ情勢をにらみながらも、FRBによる決定的な利上げ政策が決定するまでは、慎重な値動きになりそうです。
↑上向き①ロシアのウクライナ軍事進攻による有事のリスク回避
↓下向き②FRBによる利上げ政策を織り込んだ動き
↑上向き③FRBによる利上げ政策期待
円
3月当初から円安が止まらない状況です。
ウクライナ情勢に対して停滞ムードの中、米国では利上げが急ピッチで議論されています。対照的に日本は日銀が低金利政策の継続を示しており、市場は経済格差を意識して円売りが大きくなっています。
また、25日には黒田日銀総裁の衆院委員会答弁があり、慎重な姿勢を崩さず、現状況を留めるには至りませんでした。
1週間を通じて円売りになっています。
↓下向き①米国市場早期利上げによる米との格差
↓下向き②日銀による低金利政策継続
ユーロ
ユーロの動きは落ち着いた状況です。
ウクライナ情勢の長期化懸念と株式市場の買い戻しの狭間で慎重な値動きと言えます。
米国では利上げ協議が再熱しており、ドル買い基調も材料不足で取引が控えられています。
ロシアとの関係悪化懸念もありますが、米国との連携は逆に強化されています。これによってECBメンバーからは年内利上げを予感させる発言もあり、方向性を失っていると思われます。
↓下向き①ロシアとの関係悪化
↓下向き②エネルギー価格高騰に伴う欧州経済不安
↑上向き③米国との連携強化