今週の為替市場(03.06)

毎週土日に一週間を振り返り、為替市場を考察しています。

 

このブログは僕がFXトレードを行うために収集した知識です。

 

いつ、どのような出来事で市場が変化していったのか、記録をつけて振り返っています。

 

FXは世界規模のマクロ経済を把握することが必要です。

逆に言えば、FXを勉強することで世界の経済状況や株式市場も把握できるようになります。

 

株式投資、FXなど代表的な金融商品取引の参考になればと思います。

 

 

PICK UP WEEK(2022.2.28 ~ 2022.3.06

 

 

目次

 

 

ドル

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今週のドルは有事のドル買いが進行しました。

2/27にロシアの主要銀行をSWIFTから排除することが報道されました。ルーブル相場が混乱する形で月曜日を迎えると、円買いに加えドル買いとなり、リスク回避の動きが先行しました。また、3/1にはロシア国防相が「ウクライナでの作戦を目標達成まで継続する」と発言、市場の警戒感が再び強まりました。NY原油先物も供給不安を背景に、再び100ドルをつけ、ウクライナ情勢の深刻化によりドル買いが強まっています。

さらに、3/2にはパウエルFRB議長の「インフレ高止まりの場合は0.5%の大幅利上げもあり得る」との議会証言により市場は敏感に反応。ドル買いの追い打ちとなりました。

↑上向き①ロシアのウクライナ軍事進攻による有事のリスク回避

↑上向きFRBの利上げ政策

来週は10日に発表される2月の米CPIが注目です。予想ではもう一段の上昇が見込まれています。

 

 

 

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ウクライナの情勢により売り買いが激しくなっています。

ロシアによる攻撃が過激となったことで有事のドル買いが大きくなっています。

これにより一時的なリスク回避の円買いからドル買いへ通貨移動が起き、報道のたびに円買い→ドルへ通貨交換の構図が見られました。

2/28にロシアの主要銀行がSWIFTから排除されたこと、およびロシア国防相が「ウクライナでの作戦を目標達成まで継続する」と発言で円買いとなりました。

3/2には一服するも、パウエルFRB議長による下院金融員会での発言で0.5%の大幅利上げを含む内容が聞かれると、円売り・ドル買いへシフトしました。

しかし、3/4にロシア軍がウクライナ原発を砲撃、火災発生との報道が出たことで、リスク回避の動きもドル買い以上の円買いが進行し、上昇トレンドをもたらしました。

↑上向きウクライナ緊迫化による有事の円買い

↓下向き②米国市場早期利上げによるドル買い・円売り

↓下向き③日銀による低金利政策

 

 

 

 

ユーロ

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ロシアによるウクライナ攻撃により、大幅下落が見られます。

米国や日本と比較して経済への影響が大きいEUからユーロ安がトレンドです。

上記のとおり、2/28ロシア主要銀行のSWIFT排除により、1段目の下落です。

さらに3/1ロシア国防相ウクライナ作戦継続表明が2段目。

そして3/4ロシア軍がウクライナ原発を砲撃、火災発生により、3段目の下落が見られました。このような状況からECBによる利上げ政策も遅れるとの見方が市場で広まっており、ユーロの上値が重い状況が継続しています。

↓下向き①ロシアによるウクライナ攻撃

↓下向き②ECB利上げ時期の後退