今週の為替相場考察(10.10)

毎週末一週間を振り返り、為替相場を考察しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

僕自身の今後のトレード戦略を立てる基となり、記録をつけるブログですが、読んでくださる方のトレードの手助けになるよう書いていきます。

 

PICK UP WEEK(2021.10.4 ~ 2021.10.8)

 

目次

 

 

 

 

ドル/円

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今週のドル/円は米経済改善の兆しがはっきりしない状況の中、リスク回避的なドル買いがみられました。

週当初は、株式取引問題でボストン連銀、ダラス連銀総裁が相次いで辞任し、中国では恒大集団とグループ企業の株式取引停止が報道され、市場全体に警戒感を漂わせました。

ただし、ドル/円は底堅く、110.80円で留まり揉みあう状況からスタートしました。

10/5になると、日本で金融所得課税導入の報道が出たことで日経平均が900円の大幅安となり、警戒感からか米国の10年債利回りが1.5%への上昇を見せました。これによりドル買いが進行し、111.80円まで上昇しました。

その後は再度調整の動きとなるも、反発の日経平均の大幅高に転じると同時に円売りにより上昇しました。

10/8には米雇用統計が発表されました。結果的にはネガティブな数値となっていましたが、予想に達しなかったものの無難な結果と捉えられ、なおも10年債利回りが上昇したことでドル/円のさらなる上昇をもたらしました。

 

 

 

ユーロ/ドル

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ユーロ/ドルは下落基調にあります。しかしながら今週は揉みあいを呈していました。

欧州株の底堅い動きや欧州債利回りの上昇を保ちながらも米国10年債利回りの上昇によってドル買いが進んでいます。結果的に揉みあい状態と言えます。

しかし、10/6には大きく下落しています。これは週当初に中国恒大集団の債務不履行問題や日本で岸田政権による金融所得課税導入からくる日経平均大幅安が起きていたことで市場全体にリスク警戒の動きが広まっていました。この動きが一服したことで一気にドル買い・円売りが進行し、ユーロ/ドルの下落も引き起こしています。

10/7明朝まで継続しましたが、今週はここまで。

以降は値動きが鈍化し、揉みあい相場に落ち着いています。

 

 

ユーロ/円

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ユーロ/円は円売りが大きく影響を及ぼしています。

岸田政権の金融所得課税導入のニュースから日経平均の大幅下落を引き起こし、日本市場は神経質な相場になっていました。その中米国10年債利回りが上昇を続け、売られる材料になっています。10/5に日経平均が下げ止まると、円売りが顕著に開始されました。

その間もユーロ圏では欧州株の底堅い動きや欧州債利回りの上昇を保ち、早期経済回復へ期待感が残っています。これにより円売りが顕著となっています。

10/8には米雇用統計が発表され、予想に達しなかったものの無難な結果と捉えられ、なおも10年債利回りが上昇したことでドル買い・円売りとなり、ユーロ/円は129.90円に迫る上昇となっています。

 

 

まとめ

今週は力強い米国10年債利回りの上昇によってドル買い・円売りが行われました。

特に今週は円売りが色濃く反映されています。これは岸田政権の金融所得課税導入報道のほか日経平均の下落により日本円を持つリスクが高まった印象が感じられます。これによりドル買いのための円売りが大きく、ドル/円の上昇をもたらしています。

ここでもユーロは手堅い状況です。欧州株や欧州金利底堅い状況で停滞が続く胸中と言えそうです。