今週の為替相場考察(07.17)
毎週末一週間を振り返り、為替相場を考察しています。
FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。
僕自身の今後のトレード戦略を立てる基となり、記録をつけるブログですが、読んでくださる方のトレードの手助けになるよう書いていきます。
PICK UP WEEK(2021.7.12 ~ 2021.7.16)
目次
ドル/円
今週は前半12~14日にかけて上昇しています。
米国主要株価指数(ダウ、ナスダック、S&P500)がそろって上昇したことで円売りを伴った上昇になっています。ここには米6月消費者物価指数が上昇したことや米国経済状態のインフレによるテーパリング観測からくる10年債利回り上昇にも影響しています。
110.60円まで上昇しました。
その後はパウエルFRB議長による議会証言が影響して下落します。
「インフレについては一時的」「量的緩和縮小はまだ先」といった発言があったことで、テーパリング観測の後退と捉えられ、ドル売り・円買いになりました。
以降は109.80円のサポートラインが効き、反発するも目立った材料がなくそのまま1週間を終えています。
ユーロ/ドル
ユーロ/ドルは長期的目線でドル高傾向にあることで下落しています。
しかし今週は鈍化した値動きになっています。
まず週初めは米6月消費者物価指数の好結果や米株式市場の上昇によるドル高と、ECB当局によるハト派的発言によるユーロ売りとなり7/14にかけて1.178まで下げました。
しかし、パウエルFRB議長によるハト派な議会証言を受けた米早期テーパリング観測の後退や10年債利回り低下によって1.184まで戻しています。
その後も目立った材料がなく、揉みあいの相場で今週を終えています。
ユーロ/円
ユーロ/円は下落相場になっています。
先週に日経平均下落の影響を受けたリスク回避の円買いが行われており、130.80円まで急騰していました。
今週も週初めこそ継続していましたが、131円をレジスタンスに値動きが一服すると、反発の円買いとなりました。
また、米6月消費者物価指数好結果などドル買いの影響も大きく、通貨ペアとなるユーロも売られ、ユーロ/円の下落が大きくなっています。
最終的には129.80円を底値で落ち着き、130円付近で越週となっています。
まとめ
今週は米国の6月消費者物価指数がキーポイントになりました。常時米国経済の動向は為替市場のトリガーになっています。テーパリングが焦点になる中で判断の難しい時期にあり、米主要株価指数(ダウ、ナスダック、S&P500)は徐々に上向きつつあります。
そういった中でインフレ指標が好結果となり米国期待のドル買いが進行したと言えます。
それでも雇用指数の数値がいまいちな点と、FRBの慎重姿勢がブレーキをかけている状態でしょう。日本では緩和姿勢継続で円売りの傾向、ユーロ圏は停滞状態と捉えられます。
やはり米国経済指標の示す意味合いが焦点になってくるでしょう。