今週の為替相場考察(06.20)

毎週末一週間を振り返り、為替相場を考察しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

僕自身の今後のトレード戦略を立てる基となり、記録をつけるブログですが、読んでくださる方のトレードの手助けになるよう書いていきます。

 

PICK UP WEEK(2021.6.14 ~ 2021.6.18)

 

 

目次

 

 

 

ドル/円

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今週はFOMCに敏感に反応する1週間となりました。

前半は6/17未明に開催されるFOMCを控えての動きになっています。

利上げを見通すメンバーが増えて、多数派になるとの思惑がドル買いを誘って一時110.10まで上昇しますが、開催を控えた決済もあり、上値は重く推移しています。

そしてFOMCが開催されると、2023年中の利上げ派が従来の7名から13名へと増加、同年中に2回の利上げを見込む姿勢が公表され、米10年債利回りは急上昇し、ドルが大きく買われました。

その後110.80円まで上昇しましたが、6/17NY時間になると10年債利回りが一転下落してリスク回避の円買いが進行し、ドル/円は下落しています。

これは利上げ2023年中と明確に出たことで、イールドカーブコントロールの調整から2年債利回りは上昇、10年債利回りは下落する結果を引き起こして、リスクを回避した動きが生じ、円買いが行われています。

最終的にはドル買いと円買いの進行となり揉みあいを生む形で週末を迎えています。

 

 

 

 

ユーロ/ドル

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こちらもFOMCの結果からドル買いを受けて大きな下落を示しています。

前述のとおり6/17未明のFOMC開催を受けて週前半は揉みあいの相場を作っています。

結果が公表されると、米国債利回りの上昇に伴ってドル買いが進行しました。また主要通貨ペアであるユーロは対照的にドルに換金される形で大きな下落になっています。

ここにはECBがPEPP購入の終了時期は時期尚早だと米国とは対照的にハト派的な意見で留まっていることも要因です。

1日あけた6/18に入ってもドル買いは進行し、ユーロの買い要素がないことからもさらなるユーロ/ドルの下落を生みました。

そのまま週末を迎えています。

 

 

 

ユーロ/円

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ユーロ/円は大きく下落する結果となっています。

要因はやはりFOMCです。6/17のFOMCによってドル買いが進行したことと、対照的に主通貨であるユーロに関してテーパリング議論は時期尚早との見方が強く、ユーロ売りを伴ったドル高トレンドになりました。

これによってユーロの売りと、またはドルとユーロからリスクを回避する円買いが行われユーロ/円の下落をもたらしています。

現状ユーロ圏のテーパリング議論が進展しないうちは下落トレンドが進行すると考えるべきでしょう。

 

 

 

 

まとめ

今週のメインニュースはFOMCでした。先週からも出口戦略の議論は推測されていましたが、雇用統計の結果から市場も決定的なドル買い要因は見つけられずにいたところでした。

そのような中で2023年中の利上げが公表され、ドル高が大きく進行しています。

しかし、2年債利回りは上昇も10年債利回りは低下しています。これはイールドカーブコントロールと言われ、以前から期待の高まっていた10年債利回りの長期金利と2年債利回りの短期金利で利回りの調整が図られているからです。

今までは10年債利回りのみをピックアップしていましたが、2023年と明確な日程が公表されたことからも短期金利の動向も今後の考察に含めていかなければならない状況になっています。