今週の為替相場考察(08.28)

毎週末一週間を振り返り、為替相場を考察しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

僕自身の今後のトレード戦略を立てる基となり、記録をつけるブログですが、読んでくださる方のトレードの手助けになるよう書いていきます。

 

PICK UP WEEK(2021.8.23 ~ 2021.8.27)

 

 

目次

 

 

 

 

ドル/円

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今週は8/27に開催されるジャクソンホールでのパウエルFRB議長講演に注目が集まり、講演を控えた慎重な値動きになりました。

週当初は米経済指標の物足りない結果が続いたことや、新型コロナウイルスデルタ株の拡大によって米国の早期テーパリングに慎重姿勢を示す形で109.42円まで下落していきました。

これも下げ止まると今度はテーパリング期待に支えられるドル高や株高推移による円売りが支援材料となり110.26円まで上昇しました。

しかし8/27に注目されたジャクソンホールにてパウエルFRB議長が慎重なスタンスに徹したことで市場は直近でのテーパリングはないと受取りドル売りとなり、最終的に109.80円で終えることになっています。

 

 

 

ユーロ/ドル

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ユーロ/ドルでは先週末までの下落により下げ止まりを見せるところからスタートしました。

8/27のジャクソンホールを控えたユーロ売りのポジション調整や米経済指標の低調推移と株高からくるドル売り圧力により8/26まで上昇トレンドになりました。

ECBでフォワドガイダンス変更が議題に上がっており、ECB数人がタカ派的に賛成していることも議事録によって分かりました。これもユーロ高をもたらす要因になったと思われます。

また8/27週最終日にはジャクソンホールにて慎重姿勢が強調されると、ドル売りが強まりさらに上昇する結果となり1.180付近で終えています。

 

 

 

ユーロ/円

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こちらは1週間を通じた上昇になっています。

一つはユーロ高によるものです。ユーロ/ドルが先週末までに下落を続けたことに起因する下げ渋りからジャクソンホールを控えたユーロ売りのポジション調整が引き金になりました。そこからECBのフォワドガイダンス変更に前向きな当局者が数人いることが議事録によって分かり、ユーロ期待姿勢が強まりました。

対して日本円は主要通貨であるドルが依然として株高する市場によりリスクオフ姿勢がとられている側面もあり、円売りが進んでいました。

もっともジャクソンホールでは慎重姿勢が取られたことでユーロ、円ともに買われる方向感になりトレンドは収束してくるように思われます。

 

 

 

まとめ

今週は8/27のジャクソンホールでのパウエルFRB議長講演に注目が集まり、これを控えた値動きが印象的でした。

ドルは方向感つかず振幅の状況で、テーパリング期待からくる金利上昇を見込んだドル高か株高・金融緩和長期化を見込んだドル売りかで焦点が分かれています。

対してユーロは金融緩和長期化を前提としていますが、フォワドガイダンス変更によってテーパリング早期化に変わる期待が高まり、ユーロ高傾向に傾きかけています。

しかし現状は為替市場全体で動きが読みづらく、今どうこう判断するのは控えた方が良さそうです。