今週の為替相場考察(07.04)
毎週末一週間を振り返り、為替相場を考察しています。
FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。
僕自身の今後のトレード戦略を立てる基となり、記録をつけるブログですが、読んでくださる方のトレードの手助けになるよう書いていきます。
PICK UP WEEK(2021.6.28 ~ 2021.7.02)
目次
ドル/円
今週は振幅のある相場になっています。
まずは米10年債利回りが1.54%から1.43%へ下落したことからドル売りが進行しました。
しかし、月末ロンドンフィキシングに伴うドル買いや米6月ADP雇用統計の力強い結果によって一転上昇しました。
その後、米当局者によるテーパリング早期開始に関する発言があり、ドル買いを後押ししました。
それでも7/2には米国6月雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数は85.0万人と予想を上回ったが、失業率が5.9%と悪化しており、市場は雇用面で成長が不十分と判断し、ドル売りで反応しました。
よって週末はドル/円の下落で終えています。
ユーロ/ドル
こちらは1週間を通じて下落傾向にありました。
欧州と米国を比較した金融政策の進展具合によるユーロ売りが影響しています。
欧州でもワクチン普及が進展し、早期経済発展が見込まれていますが、市場とは裏腹にECBや主要人発言による、テーパリング時期尚早、インフレ目標未満、回復までに時間を要するなどの慎重姿勢が重なり、ユーロ売りをもたらしました。
対照的に前述のとおり米国の強い経済指標によってドル買いが優位となる中で1週間を通じて下落しました。
最終的には米国雇用統計発表後、ドル売りが見られたことや、週末の買い戻しにより持ち直す結果で終えています。
ユーロ/円
ユーロ/円は振幅のある相場でした。
週当初はユーロ売りが優勢の相場です。米国同様にテーパリング議論が出ている中で、金融政策の慎重姿勢が垣間見えたことで売りを進行させています。
しかし、6/30月末ロンドンフィキシングに伴うドル買いが入ると、ユーロを除いて残る通貨ペアである円が売られました。これによって一時132.20円付近まで上昇しました。
しかし米国雇用統計が7/2に控えていたことで、円の買い戻しが目立ち最終的に持ち直して越週しています。
まとめ
今週はユーロ売り、ドル買い、円売りなどそれぞれの通貨ごと特徴的に値動きがある相場となりました。
ユーロは欧州と米国での経済発展規模での遅れが影響して売られています。
ドルはテーパリング開始を模索している最中に入り、今後の経済状況に市場からも期待されてドル買いが集まっています・
円はユーロに次ぐドルからの換金先として値動きを大きく振幅させています。
ドルが買われることに沿って円は売られていく状況にあります。
目立ったニュースが出ない中、それぞれの通貨の現状を把握しておくことで為替レートの動きを知ることができると思います。