今週の為替相場考察(07.24)

毎週末一週間を振り返り、為替相場を考察しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

僕自身の今後のトレード戦略を立てる基となり、記録をつけるブログですが、読んでくださる方のトレードの手助けになるよう書いていきます。

 

PICK UP WEEK(2021.7.19 ~ 2021.7.23)

 

目次

 

 

 

 

ドル/円

f:id:akadamablog:20210724131109p:plain

今週は振幅のある相場になりました。

前半、新型コロナウイルスデルタ株の感染拡大が世界的に影響していることで市場も警戒感が広まりました。その影響で欧米株の低下、10年債利回りの低下を引き起こし、リスク回避の円買いとなり、109.40円まで下落しました。

しかしこれも一服すると、ブルームバーグがまとめたデータによれば、S&P500種株価指数の構成企業でこれまでに発表された7分の1にあたる企業決算の約87%が、市場予想を上回ったことがニュースになると、一転上昇を見せています。米10年債利回りの上昇と円売りが目立ちました。4時間足の200日平均線がレジスタンスとなり、110.20円まで上昇しています。

7/23からも再度上昇しています。リスク選好ムードにより円売りが加速しています。欧州株が上昇、米国も米新規失業保険申請件数が2カ月ぶりの高水準になったことで市場の警戒感が薄まっていることが感じられました。

 

 

ユーロ/ドル

f:id:akadamablog:20210724131119p:plain

ユーロ/ドルは底値をうかがう印象です。

長期的には米国の期待感から下落傾向を見せています。しかしテーパリング議論によって値動きは様子見の鈍化に至っているように見られます。

週前半は新型コロナウイルスデルタ株の急拡大によってリスク警戒のドル買いが影響しています。ECBによる金融緩和長期化の方針も影響して下落を後押ししていると考えられます。

7/21には翌日のECB理事会を控えたポジション調整目的のユーロの買い戻しやドル売りによって一度上昇しています。しかし結果が予定通り緩和長期化の見方で固まっていることがわかると、結局1.1775近辺まで値を下げての越週となっています。

 

 

 

ユーロ/円

f:id:akadamablog:20210724131132p:plain

ユーロ/円は振幅伴う相場になっています。

前半は前述のとおりデルタ株の急拡大によってリスク警戒から円買いとなり下落しています。しかし後半はECB総会を控えたユーロの買い戻しや米国企業の好決算による株式反発上昇による円売りが行われて一転上昇に転じました。ECB理事会では、戦略見直しでインフレ目標の定義がハト派方向に組み直され、PEPPも2022年3月まで継続することが発表されています。米国と比較した方向性の違いにユーロの値動きは重く、円売りが影響感を強くしている印象です。

130.00円を節目に揉みあいに入っており、翌週の動きは130円を上向くかが焦点になっています。

 

 

 

まとめ

今週は新型コロナウイルスデルタ株の急拡大が市場にも影響を与えました。

ワクチン接種普及によって新型コロナウイルスの影響度は低くなっていましたが、世間の感染対策への楽観度や変異株の出現によって投資家の読みも揉みあっている印象です。

しかし米国企業は好決算を発表。明るいニュースも見られて改めて米国の強さが読み取れます。対してEUではECB総会で緩和長期化を強めました。米国と比較したときの信頼性堕落で今後はなお米国経済の成長が続きそうな見込みです。