今週の為替相場考察(02.13)

毎週末一週間を振り返り、為替相場を考察しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

僕自身の今後のトレード戦略を立てる基となり、記録をつけるブログですが、読んでくださる方のトレードの手助けになるよう書いていきます。

 

PICK UP WEEK(2021.2.8 ~ 2021.2.12

 

 

目次

 

 

 

ドル/円

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今週はドル売りの流れとなりました。

先週金曜日に米国雇用統計1月の結果が出ており、予想を下回ったことが引き金になりました。FRBの2大債務である最大雇用の達成が、現在の経済状況下においては足りていないことが市場で再認識された格好になります。

市場はFRBが長期的に金融緩和を継続するとの見込みを読み、ドル売りを誘発しました。

また、日足で200日平均線にレジスタンスとして阻まれたこともこれを誘っています。

 

そして104.60円で一服して先が読めなくなると、2/11にリスク回避で米国10年債の買いが増えたことで、ドル買いが誘発されました。

現在はトレンドを失っている状況に読み取れます。

 

 

 

 

ユーロ/ドル

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ユーロ/ドルもドル売りの影響を受けています。

上記のとおり最大雇用化が滞っている状況の中、市場が長期的な金融緩和を予測してドル売りとなり、ユーロ/ドルは上昇しました。

また、イタリアで新首相が誕生したことが恩恵を受けています。

首相辞任など政治の混乱が1か月近く続いていたところで、前ECB総裁のドラギ氏が就任することとなり、ユーロ買いに安心感を与えました。

最終的には週末にリスク回避のドル買いとなり、揉みあいで越週しています。

 

 

 

 

ユーロ/円

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今週は揉みあい相場になっています。

前半はFRBの金融緩和長期化を予測したドル売りにつられた円売りが影響して126.60円まで下落しました。

しかし、前述の政権不安のあったイタリアで前ECB総裁のドラギ氏が新首相に就任するとの報道からユーロ買いとなり、週末まで上昇させました。

もっとも直近高値となっている127.20円付近に到達してからは、その他材料も弱く、揉みあいを呈しており、そのまま越週することになりました。

 

 

 

 

まとめ

今週はドル買いに待ったをかける展開になっています。

FRBの二大責務は物価安定と最大雇用。しかし、先週金曜日に発表された1月雇用統計では予想を下回る結果となり、株式市場の上昇に比較して雇用が追い付いていない状態が鮮明になりました。その結果、長期的な金融緩和は継続されるとの見方から、ドル買いは一服し、ドル売りとなっています。

しかし、バイデン政権は発足したばかりで今後の展開は読めません。

リスク回避と併用した債権購入による利回り上昇もあり、ドル買いも止まったわけではありません。

今後は判断の難しい為替レートとなりそうです。