今週の為替相場考察(02.07)

毎週末一週間を振り返り、為替相場を考察しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

僕自身の今後のトレード戦略を立てる基となり、記録をつけるブログですが、読んでくださる方のトレードの手助けになるよう書いていきます。

 

PICK UP WEEK(2021.2.1 ~ 2021.2.5

 

 

目次

 

 

ドル/円

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一週間を通じてドル高の動きが継続しました。

要因は、

①米国で新型コロナウイルスのワクチン接種者数が累計陽性者数を上回ったこと

②米国株の上昇および長期金利の上昇

③他国と比べた米経済の強さ

などがドル買いをもたらしたと考えられます。

特にバイデン政権が発足し、予算決議案が上院、下院で可決されたことが大きな後ろ盾と言えそうです。1月の雇用者数が予想を下回ったことで、バイデン大統領が提案している経済対策の必要性を裏付けています。

 

また、米国の上記背景を考慮してか、日本でも日経平均株価が上昇して高値を試す動きになっており、リスクオンの円売りも見られました。

以上により今週のドル/円は1週間を通じて上昇となりました。

 

 

ユーロ/ドル

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今週は米国の良好な経済方向によるドル買いが影響して下落トレンドになっています。

一方欧州圏では、ロックダウンの長期化が懸念されてユーロ安の予感を呈しています。

ドイツ12月小売売上高が予想を下回る結果であること、ワクチン接種が米国や英国に比べて遅れていることなどが影響しています。

ECBからはユーロ高を牽制する発言が出ており、経済回復が順調ではないことが想定されます。

以上のことから一週間を通じて下落しました。最終日の2/5には調整は入るも、傾向としては下落トレンドと考えられます。

 

 

ユーロ/円

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ユーロ/円は方向観の出づらい局面になってきています。

ユーロについて上記のとおり、欧州経済の復調が未だ先延ばしになる見込みであることから、ユーロ安傾向にあります。

対して日本円は日経平均株価の上昇に伴い、株高・円安傾向になっていました。

 

今週のレートはユーロ/ドルに影響されており、ユーロ安のトレンドが強くなって下落しました。最終日には調整のユーロ買いとなり持ち直しの上昇となっています。

しかし、両通貨単体のトレンドが下落のため、方向性は失われています。

現状では値動きの少ない通貨ペアであると言えるでしょう。

 

 

まとめ

今週は米国と欧州で明暗が分かれる結果となりました。

米国は新型コロナのワクチン接種が堅調に進められており、感染がピークアウトした(頂点に達した)と言われ始めています。また、バイデン政権提案の経済対策に理解が浸透してきており、経済面の回復が軌道に乗ったとも捉えられます。

対照的に欧州では、ロックダウンの長期化および経済指標の不調が目につきます。

ECBからもユーロ高の牽制が再三にわたり行われていることから、市場に資金が上手く回っていないことが考えられます。

今のトレンドはドル高、ユーロ安の状況にあると言って良いでしょう。

 

 

追記:日本は議員の会食弁解などでお話しにならない状況です。

日経平均は上昇し、各企業が努力しているので、私たち個人投資家は頑張る企業へ投資をして輸出・輸入の貿易国家を働かせていきましょう。