今週の為替相場考察(01.03)
毎週末一週間を振り返り、為替相場を考察しています。
FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。
僕自身の今後のトレード戦略を立てる基となり、記録をつけるブログですが、読んでくださる方のトレードの手助けになるよう書いていきます。
PICK UP WEEK(2020.12.28 ~ 2021.1.1)
目次
ドル/円
先週に続き、米国の追加経済対策にトランプ大統領が署名したことによるリスク選好ムードによる株高・円売りから28~29日にかけて103.90円付近まで上昇しました。
しかしその後は、節目となる104円の押さえつけに阻まれ、伸び悩みました。
これ以降は、新型コロナウイルス変異種拡大によるリスク警戒による円買いと、長期的追加緩和を想定したドル売りにより下落トレンドを作りました。
1/1は世界的に休場となるため、12/31にはポジション決済により再度少し持ち直して終えています。
ユーロ/ドル
一週間を通して米国の追加経済対策にトランプ大統領が署名したことで株高・ドル売りが影響していました。
週当初から株高の煽りを受けます。株を買うために最初こそドル買いになりましたが、29日からはドル安トレンドで株式が堅調に動きました。
また、ユーロもEUと英国で貿易交渉が合意に至ったために、そのまま流れをもってユーロ高となっていました。市場参加者が少ない中でトレンドの要因には十分なものになったと考えられます。
最終的には年末年始を控えて、ポジション調整やロンドンフィキシングによりレートを戻して終了となっています。
ユーロ/円
今週も12月当初から続く揉みあいを抜けきれませんでした。
EUと英国の通商交渉の合意により、ユーロが週を通じて上昇しました。円も新型コロナウイルスの変異種拡大によりリスク警戒から上昇していますが、前段のとおり世界的には株高選好のリスクオンなムードもあり、動きは少なめでした。結果としてユーロにつられてユーロ/円は127円の高値更新を試す動きになっています。しかし、年末年始を控えて大きなトレンドは考えづらく、上値を阻まれ反転して今週を終えています。
まとめ
年末年始を控えて新しいファンダメンタルズの影響はありませんでした。ただし、米国の追加経済政策の効果は高く、新型コロナウイルス変異種の拡大の中でも株高傾向が継続しています。未だにドル安の長期トレンドにあると言えます。
実態経済は回復の兆しがまだ掴めきれていない状況です。このまま株高・ドル安が続くのかもしくは新たな波が出現するのか難しいところです。
現段階ではドル安のトレンドが根強いですから、この影響を考慮してトレードを進めていくべきだろうと考えます。
終わりに本年もよろしくお願い申し上げます。