今週の相場感と今後のシナリオ(12.29)
毎週末に一週間の振り返りを記事しています。
FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。
今後のトレード戦略の礎となるデータベースをこのブログを通して得ていただければと思います。
目次
ドル/円
12/21-12/25
今週は木曜日がクリスマスイブ、金曜日がクリスマスで世界各国が休場となり、取引が控えられます。今週は新型コロナの変異種発生、英国とEUの貿易交渉、米国の追加経済支援策の導入など神経質な状況でした。しかし、結果として大きなトレンドは形成されずに方向感のないまま1週間を終えています。
ドル/円は21日、新型コロナウイルスの変異種の感染が英国で広がっており、リスク回避のドル買いとなりました。103.90円まで上昇しましたが、すぐに値を戻しています。また、追加経済支援策では9000億ドル規模の経済対策で合意したことが発表されました。この合意が市場の雰囲気を支えているのかもしれません。もしくは長く続くドル安トレンドの調整がクリスマスを前に入ったとの見方もできます。
いずれにしてもクリスマス前に大きな動きは出ないことを予感させるものでした。
結果としても週末まで揉みあいの相場であったと言えます。
ユーロ/ドル
12/21-12/25
週当初は長期的に続いたドル安トレンドの調整でドル買いになりました。クリスマスを控えてポジション整理と思われます。また、欧州圏で新型コロナウイルスの変異種拡大の不安やリスク回避の株安・ドル買いも下落材料となり、1.215まで下がりました。
しかし、23日にかけて英国とEUの貿易交渉で大筋合意と報道がでると、動きは一服し、クリスマスを迎えて値動きは限定的となっています。
ユーロ/円
12/21-12/25
今週も値動きは限定的となっています。
週当初は新型コロナウイルスの変異種拡大が報道され、リスク回避に円買い傾向が見られましたが、リスク動向も限定的で126円のサポートラインを下回りませんでした。
23日に英国とEUの貿易交渉の合意が報じられるとポンドにつられて持ち直し上昇がみられましたが、クリスマスを控えてそれ以上の動きはなく1週間を終えています。
結論
今週は週末にクリスマスを控えていたことで、世界各国が休場となり、取引が控えられました。流らく続いたドル安トレンドにも調整でドル買いの動きが出るなど、世界的に状況が落ち着いてきたようにも感じられます。
また、英国とEUの貿易交渉の大筋合意が報じられ、ユーロとポンドの動きも神経質な状況は一旦回避されたように思われる。
さらに米国でも経済対策がまとまり、今後は株式市場で堅調な動きを見せてくるように期待させている。ただし、年末ということもあり、翌週も動きは限定的なものになっていくことも想定しなければならないでしょう。