今週の相場感と今後のシナリオ(12.07)

毎週末に一週間の振り返りを記事しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

今後のトレード戦略の礎となるデータベースをこのブログを通して得ていただければと思います。

 

目次

 

 

ドル/円

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11/30-12/4

今週はドル売りの相場になりました。

11/30は月末ロンドンフィキシングに伴ってポジション調整のドル買いが起きていましたが、その後はリスクオン傾向からドル安、円安のトレンドを形成しています。ドルに比較して円の方が売られやすく、ドル/円は12/2まで上昇しました。ワクチン開発へ期待が高まっているようで、市場は来年の景気に関しては楽観視の傾向にあるようです。

また、FRBのゼロ金利も当面続くとの見方もリスクオンを後押ししているようです。

12/3には104.60円のレジスタンスラインに差し掛かると、ドル売りが高まり、反転下落しています。そして12/4には、104.00円付近のサポートを受けての投機的な買いや米雇用統計の冴えない結果により米国債利回りが急上昇し、ドル円の買いに繋がりました。

 

 

 

ユーロ/ドル

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11/30-12/4

ユーロドルも11/30は月末ロンドンフィキシングにより週初日こそドル買いが起き、1.192まで下落しましたが、以降は一週間を通じて上昇傾向となっています。

リスクオンの米国株高によるドル売りのフローや英国とEUの通商交渉合意の楽観視などが理由です。

さらには英国政府が米国のファイザー社のワクチンの使用を承認するとの報道が流れ、ポンドが上昇しており、それにつられてユーロも上昇したと考えられます。

このままユーロ小売売上高10月も好結果を受けて、週末まで更新しました。

 

 

ユーロ/円

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11/30-12/4

ユーロ/円もリスクオンの恩恵を受けて好調に上昇です。

ドル売り、円売りの流れを持っての上昇に加え、125.00円の節目をレジスタンスみると上抜けてトレンド形成をしたとも見受けられます。

また、英国政府が米国のファイザー社のワクチンの使用を承認したとの報道は、12/2であり、このトレンドと重なります。

これらをもって12/3まで上昇し、その後は決済の売りで一服して週末を迎えたと捉えます。

今後は揉みあいに落ち着くと想定されます。

 

 

 

結論

先週に続き、ワクチン実用化への期待でリスクオン継続の一週間となりました。

週末においてもなおドル売り、円売りの流れです。

対照的にユーロは英国がワクチンの使用を認めたことで、ポンドからの連れ高を見せたり、通商合意にはなかなか溝は埋まらないものの楽観視の傾向が見られ、上昇してきました。しかし、ユーロに関してはECBが追加緩和を継続することは確実視されたり、12/31に控える交渉期限へ向けて難航する可能性もあり、下落するリスクは考慮しなければならないと思います。