今週の相場感と今後のシナリオ(11.29)
毎週末に一週間の振り返りを記事しています。
FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。
今後のトレード戦略の礎となるデータベースをこのブログを通して得ていただければと思います。
目次
ドル/円
11/23-11/27
11/23NY時間に多く上昇しました。新型コロナに対するワクチン期待で株高→ドル売りの流れが続く中、一時ポジション調整の意味合いでドル買い、円売りとなりました。これにはアメリカで今週末に感謝祭の祝日を控えます。この日前後は投機の動きが落ち着くため、その前にポジションを整理する動きが出るためです。これは一時的なもので、調整が落ち着いた25日からは再度、ワクチン期待のリスクオン傾向からドル売りの傾向へと傾いているようです。26日に感謝祭祝日、翌27日になって多少株高につられてドル買いになるもすぐにドル売りのまま1週間を終えています。
ユーロ/ドル
11/23-11/27
ユーロ/ドルもアメリカの感謝祭が影響しています。26日の感謝祭前にポジション調整のドル買いとなり23日NY時間には下落する動きを見せました。この時点でユーロ圏には良いニュースがなく、ユーロ売りも影響したものと思われます。
ただし、ワクチン期待のリスクオンの状況下で調整は一時的なものであり、ドル/円同様に25日からは再度ドル売りが続いていきました。
ユーロについても英国とEUの通商合意が進む最中のため上昇傾向にあります。
続伸の要因になっています。
ユーロ/円
11/23-11/27
ワクチン期待感からリスクオンのムードで円安が続いています。また、ユーロ圏でも英国とEUの通商合意が進捗をたどっており、ユーロ高傾向が見られます。結果、ユーロ/円は今週にかけて上昇ムードが継続しました。
さらに週当初は上記のとおり米国感謝祭を控えてポジション調整のドル買いが入りました。対する円は売られ、円売りの流れを加速させました。124.40円を抜けると決済の売りが入り、124.00円まで戻すも、一週間を通して上昇傾向を崩さない動きになりました。翌週は高値更新を一気に捉えるかが注目になります。
結論
今週は米国の感謝祭(26日)のため、ポジション調整が入る週になりました。
為替相場の本流はワクチン期待でリスクオンの株高、ドル売り、円売りです。
感謝祭前にドル買いが行われましたが、落ち着いたのちは依然としてリスクオンのドル売りになりました。来週は米ISM製造業景気指数、3日に同非製造業景気指数、4日に米雇用統計(いずれも11月分)など、米国の重要な経済指標の発表が目白押しとなっています。
景況感や実際の雇用状況などへの悪影響が懸念されるだけに、状況を確認する意味でも指標結果への注目度が高まっています。
好結果ならばリスクオンさらに継続、悪化ならば一時ドル買い、円買いがおこる可能性を想定しておきたいです。