今週の為替相場考察(04.03)

毎週末一週間を振り返り、為替相場を考察しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

僕自身の今後のトレード戦略を立てる基となり、記録をつけるブログですが、読んでくださる方のトレードの手助けになるよう書いていきます。

 

PICK UP WEEK(2021.3.29 ~ 2021.4.2

 

目次

 

 

 

ドル/円

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今週は上昇トレンドの続伸となりました。

米国10年債利回りの上昇によるドル高が目を引きますが、今週は円安も注目したいです。

今月19日まで開いた金融政策決定会合における主な意見が29日に公表されました。

その中には今の大規模な緩和策を長期的に継続することが必要だとする意見があったことで、円安を進行させています。

米国ではバイデン大統領が31日ピッツバーグでの演説で2兆2500億ドル(約250兆円)規模のインフラ計画を発表しました。これを期待した市場が米国10年債買いとドル買いを進めていきました。

ドル/円は約1年ぶりに110円台を回復。

そして4月2日には雇用統計が発表されました。グッドフライデーのため休場となる中、91.6万人と大幅増加。労働市場は急速に回復していることが示され、高値のまま1週間を終える結果となっています。

 

 

ユーロ/ドル

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ユーロ/ドルは月末のリバランスの影響もあり、値動きは限定的なレートとなっています。

週前半は米国10年債利回り上昇によるドル高が引き続き継続しています。

そして3/31にバイデン大統領が2兆2500億ドル(約250兆円)規模のインフラ計画を発表すると期待した市場がドル買いを進めました。

しかし、月末のロンドンフィキシングによって調整局面に入ると、ユーロ買い・ドル売りのフローとなりました。

さらに4/2に米国雇用統計が発表されましたが、グッドフライデーのため休場となり、休暇前のポジション調整によってユーロ/ドルの下落トレンドをカバーした結果になっています。

 

 

 

ユーロ/円

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こちらは円安のトレンドを受けた上昇となっています。

ユーロは週前半こそドル買いにつられたユーロ売りがありましたが、月末のロンドンフィキシングの調整の値動きによって明確なトレンドは出ませんでした。

対して円は金融政策決定会合における主な意見が29日に公表されたことによる影響から、緩和策を長期的に継続することに反応して円安を進行させました。

円安は週間を通じて継続しています。

 

 

 

まとめ

今週は月末のロンドンフィキシングおよび米国雇用統計を控えた調整の値動きが目立ちました。根強いドル高のトレンドは不変であり、雇用統計でも労働市場が急速に回復していることを示す結果であり、なお米国の経済成長への期待感は加速しています。

そして今週は円安トレンドも目立ちました。基本的にはリスクオフの通貨であるドルと円は似た動きをすることが多いのですが、強力な米国に対して、日銀の金融政策決定会合では長期的な金利緩和策を継続と対象的な状況に円売りが進んだと思われます。

引き続きドル/円の上昇は起こりうるものと想定した方が良さそうです。