今週の相場感と今後のシナリオ(11.21)

毎週末に一週間の振り返りを記事しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

今後のトレード戦略の礎となるデータベースをこのブログを通して得ていただければと思います。

 

 

目次

 

 

ドル/円

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11/16-11/20

当初は前週からの戻り売りの煽りを継続して、ドル売りの流れから下落しました。

また、バイデン前副大統領が、景気回復や経済成長について計画を公表すると発表し、ロックダウンには否定的であることから米国株上昇につながり、ドル売りが継続しました。

その後は一度利益確定の買いが入り、105.10円まで上昇しましたが、米製薬メーカーのモデルナが臨床試験で治験者の94.5%に効果がでたと発表すると、米株は大幅高となり再度ドル売りが始まっています。

一方でワクチンは朗報であるものの、普及にはある程度時間がかかり、2021年半ば頃までは経済を変えるのに大きな即効性はないとの見られ方もあり、冬季中は米国の低金利政策は継続するだろう。そうなればドルが売られやすい傾向は続きます。

そのような中、東京や世界中で新型コロナ感染者が増加しています。日経平均と米国株も下落する動きを見せ、リスクオフの雰囲気も漂っています。

週後半はワクチン効果の期待と感染拡大の不安感とが入り交じり、揉みあいが続く結果となりました。

当面は低金利政策が継続する見通しからドル安が続くだろうと予想されています。

 

 

ユーロ/ドル

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11/16-11/20

ユーロ/ドルは今週ドルの動きにつられる形になっています。

前述のようにバイデン元副大統領がロックダウンに否定的な見解を提示すると米国株の上昇からドル売りの流れがでて上昇しています。

一度決済売りが入り、高値1.1868から1.181まで下落していますが、モデルナ社のワクチンニュースが発表され再度株高、ドル売りになり上昇しています。

18日東京で感染拡大が過去最多となると、ユーロ/円の下落とともに下押しされています。

欧州圏では英国とEUとの通商合意が来週にも合意に達すると報じられており、ユーロ高へ期待感はありますが、ドル安の流れが大きくなっているようです。

その後は感染拡大のリスクを感じ取り、株安ドル買いに転じましたが、英国とEUとの通商合意を控え、値動きは限定になっているようです。

 

 

ユーロ/円

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11/16-11/20

ユーロ/円は17日NY時間まで値動きは少なめです。米国でワクチン効果が発表されると米国株高、ドル売りが起きました。これにつられて円売りが進んできました。

加えて、ワクチンは成果が見えてきているものの、普及には時間がかかり2021年半ばに達するとの見解から低金利政策は長期化すると考えられています。そうなればドルは売られやすく、つられて円も売られやすくなると想定できます。

18日には東京で感染が拡大し、日経平均が下落し、円買が進行しました。対して欧州圏では英国とEUの英国とEUとの通商合意が来週にも合意に達すると報じられており、期待が残っているようで、ユーロ/円が大きく下落する形になっています。

その後、後半は揉みあいとなり、越週しています。

 

結論

今週は前週のファイザー社からワクチン結果がでたとの報道に続いて、モデルナ社でも効果が出ていることが分かりました。一時株高、ドル安のトレンドが起きましたが、ワクチン普及はまだ先になるとの見方もでて、動きは限定的でした。

しかし、これに付随してFRBの低金利政策は長期的に継続するだろうとの見方も出てきています。この場合、ドル売り株高になりやすいと言えます。

当面はドル安のトレンドが続くだろうと想定しています。