今週の相場感と今後のシナリオ(10.25)

毎週末に一週間の振り返りを記事しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

今後のトレード戦略の礎となるデータベースをこのブログを通して得ていただければと思います。

 

目次

 

 

ドル/円

f:id:akadamablog:20201025133829p:plain

10/19-10/23

始めは前週の流れを受けて105.60円付近まで上昇しました。

しかし、21日には4時間足の200日平均線をレジスタンスに反落し、104.00円まで下落しました。勢いは米追加経済対策の合意への期待からくるものでした。

ペロシ米下院議長とムニューシン米財務長官が協議を行っており、「追加経済対策の合意が、すぐそこにある。」との発言で市場はリスク選好のドル安のトレンドになったものと捉えられます。これには前週までのリスクオフ傾向にポジションを持っていた個人トレーダーの損切りを伴っていたと考えます。

また注目される米大統領選ですが、最後となる大統領候補者討論会が23日に開催されました。決め手に欠く展開でバイデン氏の優勢に変化はないとの見方が広がり、若干のドル売りもほとんど反応なしで終えています。このまま越週を迎えている状況です。

 

 

ユーロ/ドル

f:id:akadamablog:20201025133842p:plain

10/19-10/23

上昇トレンドに乗ってきています。

米追加経済対策の合意への期待感から米国株が買われ、ドル売りの流れができました。これに加えて、英国とEUの通商交渉が再開し、警戒感が後退したことでユーロ高基調にもなっています。さらに4時間足の200日平均線をブレイクしたこと、1.180の節目を超えたことにも強い上昇トレンドに至った背景が見えます。

その後は決済の売りや戻り売り、ユーロ圏経済指標の冴えない結果、ユーロ圏でのコロナ感染拡大により、一度下落するも、持ち直して上昇しています。

 

 

 

 

ユーロ/円

f:id:akadamablog:20201025133853p:plain

10/19-10/23

21日までユーロ高になりました。対ドルに関係するもので、リスク選好によるドル売りを受けて英国とユーロの通商協議が再開したことからユーロが買われました。

一気に124.80円まで上昇し、その後は英国とEUとの通商交渉が時間切れとなる可能性があるなかで、ミシェルEU大統領が合意できない場合に備えると述べたことで流れが止まります。戻り売りに加え、ユーロ圏経済指標の冴えない結果、ユーロ圏でのコロナ感染拡大により、対欧州圏へのリスクオフで円高になりました。

そして再び持ち直し、124円付近で越週しています。

 

 

 

 

結論

今週のメイントピックスは米追加経済対策の協議と英国-EU間の通商協議でした。

大統領選を目前に控えて、市場は動向を見極めたい雰囲気が漂っています。

米政府と民主党との支援策合意の動きが今後のトリガーになるでしょう。また、通商協議も合意が見通せれば、ポジティブニュースになりユーロ、ポンドともに上向く結果になりそうです。