今週の相場感と今後のシナリオ(10.18)

毎週末に一週間の振り返りを記事しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

今後のトレード戦略の礎となるデータベースをこのブログを通して得ていただければと思います。

 

目次

 

 

 

ドル/円

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10/12-10/16

今週は週明けから米国経済の悲観的なムードから105.70から105.05まで下落しました。

要因は

  • 10/14米国大手製薬会社のJ&Jが新型コロナウイルスのワクチン開発の最終段階の臨床試験を一時中止すると発表したこと。
  • 10/14ムニューシン米財務長官が大統領選前に追加の経済対策を取ることは困難との発言
  • 新型コロナウイルスの感染再拡大懸念

などからリスクオフ傾向にありました。

さらに米国株が連動して下落しており、ドル買い、円買いが進む流れとなっています。

しかし、週末には持ち直し上昇します。

これらの結果から、リスク警戒は和らぎました。しかし市場も神経質にはなって来ている様子が見受けられ、どっちつかずの状況であるように感じられます。

 

 

 

ユーロ/ドル

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10/12-10/16

こちらもリスク警戒のあおりを受けて下落しています。

前述の米国経済対策の期待薄や新型コロナウイルスワクチン開発の一時停止から株安、ドル高の傾向にありました。

また、EU-英国間の合意なき離脱リスクの高まりからユーロ安も引き起こされています。

イタリア、フランス、ドイツなど各国のコロナ感染の影響からECBによる根強い追加緩和観測も出ており、ユーロ安傾向は強いと言えます。週末にはEU首脳会議があったため、様子見による落ち着きがあり、持ち直しましたが、依然としてユーロ安傾向で越週したと捉えて良いと思います。

 

 

 

ユーロ/円

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10/12-10/16

ユーロ/円も下落です。

米国経済のリスク警戒およびEU-英国間のブレグジットの影響を受けてリスクオフの円高とユーロ安が合わさって下落が続きました。

米国経済は大統領選前に神経質などっちつかずの状況が続いており、現状はリスクを警戒して円高の流れが続いていると考えられます。明確なニュースが出ない限り大統領選までは円高ムードと捉えたいです。

対してユーロは英国のジョンソン首相が強き発言を繰り返しており、つられてユーロ安の傾向が強くなっています。

来週以降もユーロ/円は下落傾向と捉えて観察したいところです。

 

 

 

 

 

 

 

結論

米国大統領選では世論調査でバイデン氏が優勢に進んでいます。トランプ大統領に比べるとバイデン氏はIT推進に固執していない印象を受ける。となれば、市場的には一時株安になる予感も懸念されるが、極端に差し障りのない流れになるとも考えられる。

新型コロナウイルスのワクチン開発も実験段階が進み、どこかの会社が実施段階へ移ってもおかしくない状況になっている。

今の米国経済の中心はこの二つに関わってきているだろう。

 

欧州圏では、英国のジョンソン首相の発言は要警戒です。EUが根本的なアプローチ変更をしなければ、合意なき離脱に向かうだろうと週末に発言しており、ポンド安、ユーロ安を引き起こしています。移行期間終了の12月末までに話がまとまる気配が薄く、今後どうなっていくのか不透明な状況です。

欧州圏でも新型コロナウイルスは拡大しており、経済的に悪いムードが出ているのは間違いないでしょう。