今週の相場感と今後のシナリオ(10.03)

毎週末に一週間の振り返りを記事しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

今後のトレード戦略の礎となるデータベースをこのブログを通して得ていただければと思います。

 

目次

 

 

 

ドル/円

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9/28-10/3

今週は神経質な相場展開が続きました。

第1回米大統領候補者テレビ討論会、月末のロンドンフィキシング、米雇用統計、米追加経済対策の協議と重要なポイントが控えており、局面ごとに上下動が起きやすい段階であると思います。

まず9/28米国株安が先行し、ドル売り、円買いの流れが起きました。

その後はリスク回避のドル買いも交錯し、値動きは限定的になります。

9/30第1回米大統領候補者テレビ討論会が始まり、討論会自体はお互いの主張と相手への非難が目立ち、リスク回避の米国株安の影響からドル買いの反応が見られました。NY市場は、方向感に欠ける動きとなり動きは少なくなっています。

10/1東京株式市場が、東証のシステムトラブルで終日売買停止となるハプニングがありました。これにより様子見ムードを誘います。

10/2トランプ米大統領とメラニア夫人が新型コロナウイルスに感染したと報じられました。

これにより揉み合いから一気に円高へ相場が転じました。米先物日経平均、クロス円も下落する円高相場になりました。その後のNY市場に雇用統計を控えていましたが、様子見ムードになる要因となりました。非農業部門雇用者数(NFP)は66万人と予想を下回ったものの、前回分が上方修正されたほか、失業率が7.9%と8%を下回ったことから、少なくとも、ネガティブな反応はありませんでした。

依然として様子見ムードが漂う中で越週したと言えます。

 

 

 

ユーロ/ドル

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9/28-10/3

まずは9/28から9/30にかけて上昇しました。

月末のロンドンフィキシングによってユーロ買いになったことと、9/28-29にかけて米国株が上昇したことに伴うリスクオン傾向のドル売りによるものです。ユーロは9月中値を下げていたため、需給のリバランスが働いたと考えます。

9/30には第1回米大統領候補者テレビ討論会が実施されました。討論会自体はお互いの主張と相手への非難が目立ち、リスク回避の米国株安の影響からドル買いの反応が見られました。

10/1のロンドン市場では英国とEUの通商協議において、EUは離脱協定違反とする正式な告知書を送付し、英国に対する法的措置を開始しました。ポンドの急落に反応する場面もありましたが、動きは限定的で様子見ムードが広がる要因にもなりました。

米追加対策の協議に市場の関心が集まる中、合意には至っていないが、米政府と民主党いずれも交渉は前進しており、ドル買い先行の気配を感じます。

10/2トランプ米大統領とメラニア夫人が新型コロナウイルスに感染したと報じられました。これにより相場はリスク回避の雰囲気が高まっており、ドル買いに流れる傾向が出ています。米雇用統計発表もありましたが、非農業部門雇用者数(NFP)は66万人と予想を下回ったものの、前回分が上方修正されたほか、失業率が7.9%と8%を下回ったことから、少なくとも、ネガティブな反応はありませんでした。

依然として様子見ムードが漂う中で越週したと言えます。

 

 

 

ユーロ/円

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9/28-10/3

9/28から9/30にかけて上昇しました。

月末のロンドンフィキシングによってユーロ買いになったことと、9/28-29にかけて米国株が上昇したことに伴うリスクオン傾向の円売りによるものです。ユーロは9月中値を下げていたため、需給のリバランスが働いたと考えます。

9/30には第1回米大統領候補者テレビ討論会が実施されました。討論会自体はお互いの主張と相手への非難が目立ち、リスク回避の気配がマーケットに広がり、円高に転じました。

10/1のロンドン市場では英国とEUの通商協議において、EUは離脱協定違反とする正式な告知書を送付し、英国に対する法的措置を開始しました。ポンドが急落に対してユーロが買われる様子が受け取れました。

10/2にはトランプ米大統領とメラニア夫人が新型コロナウイルスに感染したと報じられ、一気に円高へ相場が転じました。米先物日経平均、クロス円も下落する円高相場になりました。NY時間にはトランプ大統領の症状が軽度であるという報道とともに雇用統計結果が少なくともネガティブにはならず、最終的に様子見ムードで越週することになっています。

 

 

 

 

結論

今週は月末を挟む月替わりの週でもあり、実需フローと重要なトピックスによる神経質な相場が続いたと言えます。特にトランプ大統領の新型コロナ感染の影響は大きく、マーケット全体にリスクオフムードを漂わせています。

今後はブレグジットと米追加景気対策の動向で相場の流れに注目しつつ、大統領選挙の動向に関心を持ちたいところです。