今週の相場感と今後のシナリオ(07.19)

今回は先行きの読めない現状の相場について僕なりに考察しました。

週の振り返りをして、世界経済の全体像を俯瞰することがFXの相場観を捉えることと同意義であると思いますし、聞きなれないマクロ経済を知る足掛けになると考えます。

 

値動きを捉える参考になればと思い、考察していきます。

 

目次

 

ドル/円

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7/13-7/17

週の初めは106.80円からスタートしました。テクニカル目線で考えると、4時間足レベルで引ける下降チャネルが6月中旬から効いており、前週終わりに106.60円に到達し、チェネル下限からの上昇傾向にありました。その通り200日平均線を目処に7/14まで上昇しています。この要因としてはリスク選好の円売り圧力(株高・原油高→クロス円上昇→ドル円連れ高)が支援材料ではないかと推測します。ダウ指数をみても週の初めから上昇しており、株高先行の円売りによるものと考えられます。

 

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7/15からは反落します。200日平均線の上値は厚く、上がった分下落したのではないかと思います。ファンダメンタルズ的にはトランプ大統領が香港自治法に署名をしたことによる米中関係の悪化懸念もありました。さらには日銀金融政策決定会合で金融緩和の維持、および追加緩和が想定できそうにない現状から下落の傾向が高まりました。

以降は同様に下降チャネル下限と下落傾向の200日平均線の間でレンジ相場を形成している状況だと考えています。

来週はファンダメンタルズや200日平均線が下落していることもみても下降チャネルから下抜けでブレイクすることを想定したいところです。

 

 

 

 

 

 

 

ユーロ/ドル

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7/13-7/17

ユーロ/ドルは高値更新に期待がかかる1週間になりました。6/11の高値から6/20の安値で引いたフィボナッチラインで100%の全戻しをしています。前週に61.8%を試しており、ここを上抜けたことでトレーダーの間では反発の可能性が薄いと捉えられたのではないでしょうか。基本的にフィボナッチラインは61.8%を超えると全戻しするケースが多いです。

先ほどのダウ指数をみても株高傾向ですからドルは売られやすくありました。特にユーロは新型コロナ復興基金への期待感が今週はありました。7/17-7/18に予定されているEU首脳会合で協議される予定があったからです。最終的に議論は進展せず、意見が一致するかどうか分からない状況に終わっているようです。

来週はこの6/11の高値を更新するかもしくは上値重く反落するのかを慎重に見極めたいところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーロ/円

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7/13-7/17

6/5の高値と6/22の安値を引いたフィボナッチラインが非常に効いています。今週はフィボナッチ38.2%を完全に上抜けたあと、一気に61.8%まで到達し、一旦反発して50%と61.8%の間でレンジを形成しました。この上昇は株高先行の円売りによるものでしょう。

週末のEU首脳会合にユーロの期待は上がりましたが、フィボナッチライン61.8%は上値が重い印象です。ここを抜けてしまえば、一気にユーロ高へ加速しやすくなりますので、そうはさせない大口投資家が行く手を阻んでいる印象を受けます。しかし、200日平均線は上昇傾向にあり、上昇する見通しは大きいです。

来週は61.8%を完全に上抜けるかが見どころだと捉えています。

 

 

結論

今週は目立ったファンダメンタルズの動きはありませんでした。一つは米中関係の悪化懸念によるアメリカの評価が注目になるところです。ユーロとしても新型コロナウイルス復興基金はいまだに見通しが立ちません。これらを踏まえて来週はテクニカル的に相場を捉えるのが賢明だと考えています。新型コロナウイルスがまた拡大して経済が停滞するのかもあやふやなところですから、株の相場もテクニカル的に見ておきたいですね。