今週の相場感と今後のシナリオ(10.10)

毎週末に一週間の振り返りを記事しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

今後のトレード戦略の礎となるデータベースをこのブログを通して得ていただければと思います。

 

目次

 

 

ドル/円

f:id:akadamablog:20201010121906p:plain

10/5-10/9

先週末のトランプ大統領のコロナ感染に相場も危機感が募った。雇用統計結果の動きも限定的であったが、週明けから早期入院治療によって早々に退院したことや、航空業界や中小企業向けの対策を議会に要請するなど的を絞った支援策を講じたこともあって、10/8にかけて上昇した。

しかし、強い方向性の要因には欠けており、106円をレジスタンスに反落した結果となっている。今週はテクニカル的な要因が強く、4時間足の200日平均線を境に10/7に上へブレイクしてから106円まで上昇、そして反落した後も200日平均線をサポートに止まっている状態である。

その他には、トランプ大統領の退院後に米国株が上昇しており、米国ではリスクオンのドル売りも見られる。

それに対して円は円高傾向にあった。長期足ではコロナ警戒の円高が続いており、10/9には4時間で200日平均線を下支えに来週は押し目を作って再上昇する方向性が感じられている。

 

 

 

 

 

ユーロ/ドル

f:id:akadamablog:20201010121916p:plain

10/5-10/9

週当初から10/8までは方向感の見えない状況であった。1.175を基準に1.170のサポートと1.180のレジスタンスで揉みあいを形成した。しかし、10/9には米国株先行のドル売りや8月小売売上高の好結果、英国とEUとの通商交渉が進展していないとの一部報道で対ポンドでのユーロ買いもみられている。1.18を上抜け、フィボナッチライン61.8%ラインに差し掛かっており、通商交渉次第で大きな上昇トレンドも予感させる展開になっている。

 

 

ユーロ/円

f:id:akadamablog:20201010121927p:plain

10/5-10/9

ユーロ/円も200日平均線を意識した動きになっている。週当初から米国株上昇のリスク選好から円売りの状況で4時間足の200日平均線に到達。上値を試しながら上昇しており、ドル安も相まってユーロ高が予感させる流れになってきている。

 

 

 

結論

先週の重要項目ラッシュから今週はテクニカル的な傾向が垣間見えた。

ファンダメンタルズ的にはトランプ大統領の早期的な回復が相場にもリスク選好の流れを呼んでいる。通貨でみれば、ドル安、円安、ユーロ高傾向にあり、注目は米国の追加支援策と英国、EU間の通商協議である。特に15-16日に開催されるEU首脳会議で進展あるいは難航で相場が荒れる可能性があると踏んでいる。