今週の相場感と今後のシナリオ(09.26)

毎週末に一週間の振り返りを記事しています。

FXの世界では事実に基づく考察が成長の近道になると考えています。

今後のトレード戦略の礎となるデータベースをこのブログを通して得ていただければと思います。

 

目次

 

 

 

 ドル/円

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9/21-9/25

今週は分かりやすくドル高のトレンドでした。発端は米国株の急落でした。長らく続いていた株高トレンドが一服して調整の売りが入ったこと、これを受けて利益確定の売りが発生したことで急落となりました。

新型コロナの拡大の収束が見えない中、これがリスクとも受けておられており、リスク回避の円買いが続いて起こります。そのあと、同じくリスク時の通貨としてドルも買われ、ドル高トレンドが発生したものと考えています。22日にエバンス・シカゴ連銀総裁が「インフレが平均2%に到達する前でも利上げは可能」と発言したこともドル買いにつながりました。

また、要人発言の機会が多かったのも今週の特徴でしたが、追加の経済政策が進展しないまま経過したこともリスクを増幅させる要因になったものと考えられます。

以降は依然ドル高のトレンドが継続していくことをメインで考えています。節目となるのはキリ番の106円。為替相場では一定の方向へ続くことはなく、いつかは反転するものです。200日平均線やフィボナッチ23.6%ラインがあることからも戻り値となる可能性があるため、ここで一旦の収束を見ておくこととします。

 

 

 

ユーロ/ドル

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9/21-9/25

こちらもドル高トレンドに支配されています。

リスクオフの円買い→ドル買いによって強い下落トレンドを形成しています。

ユーロではラガルドECB総裁による「私達はユーロの上昇に注意を払っている」とのユーロ高牽制発言やECBの根強い追加金融緩和の示唆論、ブレグジットの合意なき離脱の高まりなどがあり、ユーロ買いになりづらい材料が集まってきています。

テクニカル的に見ても上昇チャネルから一度下にブレイクしたのち、戻り目を作って下落に入るという典型的なブレイクトレンドになっています。

以上のことからも今週はドル高の影響をそのまま受けたチャートだったと考えられます。

来週は四半期にあたる9月の月末調整も終わりますので、一度ドル高トレンドも落ち着くだろうと想定しています。1.160の節目も直下に控えており、追加の売りは様子をみた上で考慮したいところです。

 

 

 

ユーロ/円

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9/21-9/25

21日当初から米国株の急落を受けて、リスクオフの円買いが起きました。この流れをそのまま週終わりまで持ち越し、目立った動きはなく揉みあいを形成しています。

円買いの後、すぐにドル買いに転じ、円買いは収まっています。

ユーロに関しても前述のとおり、ラガルドECB総裁による「私達はユーロの上昇に注意を払っている」とのユーロ高牽制発言やECBの根強い追加金融緩和の示唆論、ブレグジットの合意なき離脱の高まりなどユーロを買う理由がない状態が続いていました。

結果的に見ればポジション量が減少しているとも見受けられ、今後のトレンド形成はドルや他国通貨の複合作用によって引き起こされる可能性が感じられます。

今後については現状手が付けられず、ファンダメンタルによる動きを待つほかなさそうです。

 

 

結論

今週は典型的な米国株安によるドル高トレンドでした。

新型コロナの見通しがいまだ立たないなかで米国株が急速に値上がりを見せていたことから、調整の売りが入ったことによるものでしょう。

米国株は世界随一の進歩をみせる株式であることは明白なため、再度これが押し目となって上昇していくのは時間の問題でしょう。

今週は特に四半期の9月による月末であったため、調整の度合いは大きかったと考えられます。来週、10月に入った段階で相場に変化をもたらすだろうと思いますので、まずは重要な経済指標の結果を待って次のトレンドを考察したいと思います。