今週の相場感と今後のシナリオ(08.02)

今回は先行きの読めない現状の相場について僕なりに考察しました。

週の振り返りをして、世界経済の全体像を俯瞰することがFXの相場観を捉えることと同意義であると思いますし、聞きなれないマクロ経済を知る足掛けになると考えます。

 

値動きを捉える参考になればと思い、考察していきます。

 

目次

 

 

ドル/円

7/27-7/31

 

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今週は週足レベルの三角持ち合いを下抜けしました。長期足で下落トレンドに入ってきていることを明示しています。27日から31日まで下降が続きました。しかし、週末には一転して上昇し、105.850円で越週しています。

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これは月末最終日であること、週末であることが重なったため、リバランスが起こったと考えています。7月は108.10円からスタートし、ずっと下落相場でした。月末のロンドンフィキシングに絡む上昇だったものと捉えています。これは限定的であると考えています。新型コロナ第2波リスクの中積極的な緩和をするアメリカの動き、トランプ大統領の支持率低下をみてもドル安傾向が感じ取れます。現在地を戻り値として下落する方向観が妥当だろうと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーロ/ドル

7/27-7/31

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27日から続伸して1.185を試す動きとなりました。

週足レベルで三角持ち合いがあり、この上限に達するポイントです。

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ここまでテクニカル通りに順調に上昇してきました。EU復興基金案の合意成立を背景とした欧州経済の回復期待(ユーロ買い)や米経済の冴えない状態からドル売りも相まって高値を更新したと考えます。もっとも週末には月末のロンドンフィキシングによって押し戻されています。今後はこの三角持ち合いを上抜けるかが着目点になるわけですが、ECBによる緩和的な金融政策の継続やユーロ圏における新型コロナ感染者数の拡大も相まってファンダメンタルズ的に強いものはなく、このまま続伸するかは曖昧な現状です。このペースでいけば一度上抜けても押し目を作る可能性は高く、この押し目待ちでエントリーを試しても遅くはないだろうと捉えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーロ/円

7/27-7/31

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下降チャネルからのブレイク、押し目を作って上昇を試している状況です。しかし週足で200日平均線が上を抑えているため、今が正念場といったところです。4時間足をみれば直近高値の124.40を超えてきており、上抜けの期待がかかります。

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しかし、円はアメリカの経済不調観によるドル安のあおりをうけて、リスクオフの流れから円高傾向にあります。現在の上昇はロンドンフィキシングの影響を受けて一時的な円安になったことによるものだと考えます。再度下落する可能性があるものとみて、今ははっきりとした方向観が出るまで待ちが賢明だろうと思います。

 

 

 

結論

今週はドル安が相場を支配していました。やはり世界一の通貨の影響は大きく、週末にかけて動きが続伸してきていました。そして今週は月末&週末が重なる日でしたので、リバランスの調整で反転したところで越週しています。これは一時的なもので再度ドル安の傾向で伸びる方が可能性は高いでしょう。