今週の相場感と今後のシナリオ(09.19)

引き続き今週の相場感について考察していきます。

相場は今後どう動くのかは誰にも当てることはできません。しかしながら、定期的に現状を過去検証して値動きのアルゴリズムを知ることで、予測する確率を高めることはできます。

 

僕なりのテクニカル、ファンダメンタルズの側面から考察し、値動きを捉える参考になればと思い、記事を書いていきます。

 

目次

 

 

 

ドル/円

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9/14-9/18

ドル/円は5日連続の下落となった。

これはドル売りが要因になっていると考えられる。

メイントピックスは9/16のFOMCでドルのゼロ金利政策を2023年末まで維持することが示されたことだ。8/27のジャクソンホールにてFRBのパウエル議長が金融政策としてインフレ目標を「平均」で2%にすると発表した。これの追加方針が期待された今回のFOMCであったため、大方の予想は低金利維持であったことから、一時売られていたドルの買い戻しが強まりドル高となるも、9/18までドル安が続く流れになりました。

今後も長期的な目線でドル安になる可能性が高まっています。ドル安要因としては、①2023年末までのゼロ金利維持、②米大統領選の不透明感、③米中の政治的緊張などが考えられます。

 

 

 

 

ユーロ/ドル

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9/14-9/18

今週はドルに支配された印象が強いです。

やはり前述の通り9/16のFOMCで低金利の長期化が見えている中で前半はドル売り、ユーロ買いが行われました。

そして当日、2023年末までゼロ金利を維持することが発表されるとショートが溜まっていたドルの買い戻しが起こりました。金利維持事体は予想の範疇であり、調整が入ったとも捉えられます。

しかしその後は、ドル売りの流れや欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長による「英国とEUは引き続き通商合意が可能」との発言から再度上昇し、越週することになりました。

 

 

 

 

ユーロ/円

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9/14-9/18

週の前半は9/16のFOMCを控えて値動きは停滞していました。

9/15のNY時間からはFRBは低金利の長期化を強調して来るとの噂が飛び交い始め、一時ドル買い、ユーロ売りとリスク回避の円買いが起きます。

そして迎えたFOMCでゼロ金利維持を示されると、予想通りとしてユーロ売り、ドル買いが進みました。円では菅首相が会見で「規制改革を政権のど真ん中に置いている」と述べたことが円高を招いたとも捉えられています。

17日には欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長による「英国とEUは引き続き通商合意が可能」との発言がニュースになりユーロが買われました。しかし、その後は目立った動きは見られず、越週しています。

 

 

 

結論

今週は9/16のFOMCが鍵を握りました。やはり金融政策の方向性が意識されると為替相場に動きが出やすいと再認識できる機会になったと思います。特に通貨取引量ではドルが1位であることからFRBが示す政策は他国通貨にも影響を及ぼします。取引量2位のユーロは言わずもがな、リスク回避的に円買いも引き起こすので、FRB関連ニュースには注目しなくてはならないでしょう。