今週の相場感と今後のシナリオ(07.26)
今回は先行きの読めない現状の相場について僕なりに考察しました。
週の振り返りをして、世界経済の全体像を俯瞰することがFXの相場観を捉えることと同意義であると思いますし、聞きなれないマクロ経済を知る足掛けになると考えます。
値動きを捉える参考になればと思い、考察していきます。
目次
ドル/円
7/20-7/24
前週から下降チャネルのブレイクに期待がかかっていました。21日にかけて4時間足の200日平均線がレジスタンスになり上昇の可能性は薄くなっていました。22日になり下降しはじめ、ブレイクを試します。ロングをしていたトレーダーが損切り買いしたことで再びチェネル内に戻りましたが、またも200日平均線が上値を押さえつけ、24日には完全にブレイクしました。このあとの注目ポイントは月足レベルで引ける三角持ち合いによるトレンドラインです。
106.30円にサポートとして引けており、超長期足のトレンドラインのため、抜けてくる可能性は低いですが、これさえもブレイクすれば当面のトレンドはいよいよ収束する形から下落へと変化します。ボラティリティの大きな動きに期待したいところです。
ユーロ/ドル
7/20-7/24
上昇チェネルをブレイクしました。こちらもトレンドに動きがありました。
20日から21にかけてはチェネルの上限で揉み合い、方向性が出なかったものの、22日になり一気にブレイクしました。直近の高値であった1.1500も完全に抜けて、高値更新となっています。上昇の勢いは強めで今は順張りで攻め、逆張りは控えた方が良いでしょう。
そして今後のポイントは月足レベルで引ける三角持ち合いのレジスタンスです。
1.1800と1.1850で高止まったラインが引け、これと三角持ち合いの上限が重なるポイントが今回の上昇とタイミングが合いそうです。
さらには2018年から今年の6月にかけて下降チェネルを形成していたのですが、これも7月にブレイクして今に至ります。つまりは上昇の勢いは強く、三角持ち合いまでは遅かれ早かれ到達するでしょう。決済は三角持ち合いに当たるポイントと考えておくと良いと思います。
ユーロ/円
7/20-7/24
2017年から今年の6月までで引けていた下降チャネルを完全にブレイクしました。
6月に一度高値を付けましたが、再び下落して押し目を作る形になり、上昇してきています。
4時間足の200日平均線も上昇基調にのっており、これが下支えになっており、一転反落する場合はこれを割っていくかで判断すると良いでしょう。
しかし、一度高値を付けた124.40で現在止まっています。押し目を作って上昇してくことも想定され、今は明確なトレンドシグナルが出るまで待つ方が良いでしょう。
結論
今週はテクニカル的にかなり動きが出ています。特に上記の3つの通貨ペアはいずれもチャネルをブレイクしてきています。大局でみれば尻つぼみであったボラティリティが大きくなる基調になってきたことは明白です。今は順張りが吉です。逆張りは大きな損失を被る可能性が高いので、低ロットで流れに乗っかるのが良いでしょう。