今週の為替市場(02.27)

毎週土日に一週間を振り返り、為替市場を考察しています。

 

このブログは僕がFXトレードを行うために収集した知識です。

 

いつ、どのような出来事で市場が変化していったのか、記録をつけて振り返っています。

 

FXは世界規模のマクロ経済を把握することが必要です。

逆に言えば、FXを勉強することで世界の経済状況や株式市場も把握できるようになります。

 

株式投資、FXなど代表的な金融商品取引の参考になればと思います。

 

 

PICK UP WEEK(2022.2.21 ~ 2022.2.25

 

目次

 

 

ドル

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今週はロシアによるウクライナ侵攻によって、有事のドル買いとなり高騰しました。

米国のバイデン大統領は22日、ロシアに対する制裁として国営大手の2つの銀行と取引を行わないことを発表しました。さらに24日には「強力な追加制裁と新たな輸出制限を承認する」と発表し、ドル買いが進行しました。これに対してロシアのプーチン大統領ウクライナ東部ドネツク地域での軍事作戦行動を行うと緊急演説で発言。一気に株安、ドル高のトレンドに転換しました。ロシア株も急落し、リスク回避の動きになっています。

ただ、週末にかけては本格的なロシアとNATOでの戦争が開始したとの事実があったことで、高値からの反発が行われ、ドル売り・株高へシフトしていました。ここにはロシア側がウクライナとの交渉の準備と発表したこともフェイズが一息ついたと捉えられたと考えます。

↑上向き①ロシアのウクライナ軍事進攻による有事のリスク回避

↓下向き②ロシアとNATOとの戦争開始の事実が出たことによる反発

↑上向きFRBの利上げ政策

もっとも、米国経済における景気過熱は依然継続しているため、FRBによる政策金利引き締めは今後も要注意となるでしょう。

 

 

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先週からロシアによるウクライナ侵攻によって有事の円高が続いていました。

週当初も変わらず、先週の高値を維持していました。

しかし、24日にはプーチン大統領の緊急演説から、ロシアによる軍事進攻が実際に開始したことで、投資家による噂で買って、事実で売る心理から反発の円売りに転じました。

↑上向きウクライナ緊迫化による有事の円買い

↓下向き②事実売りによる反発の円売り

↓下向き③日銀による低金利政策

 

 

 

ユーロ

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ユーロもウクライナ侵攻の影響を受けています。

米国と共同制裁により、ロシア金融市場へのアクセス制限や製造機器・部品などの輸出制限を行う経済金融制裁を発表しました。

EUはロシアから天然ガス、石油などの資源輸入に頼るところも大きく、米国と比較して経済への影響は大きくなります。よって、今回のウクライナ軍事進攻によって有事のドル買い、円買いに対して、ユーロ売りが加速し、24日にはユーロ指数113.30→111.00まで下落しました。

しかし、前述のとおり戦争開始の事実が伝わると、反発買いにより、112.70まで戻す形になっています。

↓下向き①ロシアとの関係悪化懸念

↓下向き②ECB利上げ時期の後退

↑上向き地政学的リスクの緩和買い戻し