注目すべきファンダメンタルズ分析

 

現在(2020年5月6日)では新型コロナウイルスによってかなりネガティブシンキングになっていると見られます。

通常よりも敏感にファンダメンタル分析が相場を動かしていく世の中になっていると考えてください。

 

昨今、新型コロナウイルスの影響によって全世界の経済状況が特質的な動きを見せています。為替相場も例外ではなく、2月以降に起こった主要通貨であるドルの急落からの急騰の推移は新型コロナウイルスを危惧した投資家やトレーダーのリスクオフの動きだったものと考えられます。

 

以前ブログで述べましたが、相場の動きの要因は人の心理です。では人の心理はどのように変わっていくのでしょうか。

 

答えは経済指標、要人発言、金融政策などを見て心を動かされているのです。

投資家たちが「これは相場が上向くぞ!」もしくは「このままではまずい!」と判断して買うのか売るのかを決めています。

これが大衆に影響すれば為替相場にも変動が起こります。

 

つまり、経済動向に影響を及ぼすような重大なニュースが飛び交えば、それは相場変動の引き金になるということです。

 

ここで、私が経済指標をチェックしているサイトをご紹介します。

みんかぶFX

https://fx.minkabu.jp/indicators

 

経済指標カレンダー 予想&速報です。

その日の指標を一覧表で見ることができ、

前回の結果 → 予想 → 実際の結果 → これによって相場がどう動いたか

ここまで確認することができます。

さらに重要度を星の数で示してあり、影響のレベルも一目瞭然です。

 

では、どの項目をチェックしていけばよいのか。

ここから見るべきファンダメンタル分析をリストアップしていきたいと思います。

 

 

     目次

 

 

 

経済指標(厳選! 指標4選)

・米国雇用統計

月1回、第1金曜日(たまに第2金曜日)に発表されます。
日本時間で夏時間PM21:30、冬時間PM22:30のタイミングです。

米国の統計になりますが、為替市場はもとより、株式市場などのさまざまマーケットに影響を与えます。世界中が注目していて相場に激しい変動を起こします。

 
GDP国内総生産

3か月に1回(四半期に1回)に発表されます。

※カナダだけは毎月発表
国の経済規模を表すものです。


FOMC連邦公開市場委員会)会合

年に8回発表されます。
世界最大規模であるアメリカの金融政策を取り決めます。

ここでは開催直後に出される声明文議事録FOMC開催の3週間後に発表される)の発表タイミングをチェックすべきです。


・小売売上高
多くの国では、経済規模の6割以上を占めているのが消費活動となっています。
とりわけその国の経済状況が分かりやすく注目される指標です。

米国では毎月中旬に発表されます。

 

 

 

金融政策

中央銀行が行う金融面からの経済政策のことです。為替相場では政策金利の調整が大きく注目されます。一般的に中央銀行は景気が過熱すると金利を引き上げ(=利上げ)て景気を冷まそうとし、反対に景気が後退する場面では金利を引き下げ(=利下げ)て景気の失速を防ごうとします。

 

利上げ・・・売られやすい  ローン金利も引き上がる(消費行動が抑制される)

利下げ・・・買われやすい  ローン金利も引き下がる(消費行動が活発になる)

 

 

要人発言

注目すべきは、

 ・国の経済政策を担っている大臣やその関係者

 ・金融政策を担っている中央銀行の総裁やその関係者

この2つです。彼らの発言から景気の現状や見通し、金融政策についてある程度予測ができます。そのため相場が動くことがあります。

 

特に為替相場では

・各国中央銀行当局者

 日本銀行総裁、副総裁

 FRB米連邦準備制度理事会)議長、理事

 ECB(欧州中央銀行)総裁、理事

・経済閣僚

 財務大臣、財務長官

といったところでしょうか。

 

例えば、

・物価が適正水準よりも高いという発言

インフレを抑制するため、間近に利上げを実施する可能性があることを示唆します。

物価は「経済の体温計」といわれ、景気が良くなれば物価は上昇し、景気が悪化すれば物価は下がるとされます。

 

・経済について強気な見方を示す発言

景気が良いということを要人も認めたことになります。

 

いずれにしても反対発言にも捉えられます。

 

結論

ファンダメンタル分析を知り、トレードに活用することは大きな値動きに乗るチャンス。ただし、秒速で損切りあう危険性も伴います。慣れるまでは動向を確認して値動きを観察するのも吉です。

まずは見る項目を絞って活用していきましょう!